From:今田覚
「ねぇねぇ、心から本当にやりたいことって何?」
「なんで、今の仕事に就こうと思ったの?」
もしあなたがこう聞かれたら、なんて答えるでしょうか?
正直、私は最近まで、なんで自分が「セールスライター」という仕事をするようになったのか、その理由が自分でも分かりませんでした。
なので、友人にこれを聞かれた時、自分を見つめるいい機会になりました。
今までの私は、それを答えるとき、「人を魅了できる仕事だから」とか「人に影響を及ぼ素敵な仕事だから」なんて、聞こえのいいことを言っていました。
周りの目を気にしながら。
確かに、それは本当だと思っていましたし、ウソをついていたつもりもありません。
でも、それは、心からの声ではありませんでした。
人に説明するために用意された「表面的な理由」
今から3〜4年前の話。
私が「セールスライティング」という学問に手を出したのは、もともと「作曲」で食べようとしていたからでした。
上司に止められ、家族にも止められ、正社員を辞めて、「くそくらえ!」と言いながら、仙台から上京してきたのです。
にも関わらず、全く売れない。
みんなに会わせる顔がありませんでした。
一応、誰でも入れるような事務所には入っていたのですが、仕事は何一つありません。
完全なる新規開拓で、契約が取れたのはたったの2曲。
そんなとき、たまたま出会ったのが「セールスライティング」でした。
Facebook広告に出された本で、その広告をクリックすると、動画のセールスが始まるんです。不思議ですが、その動画を見ていると、いつの間にか注文ボタンを押していました。
セールスをされてないのに欲しくなる
正直、恐ろしいと思いました。
そんな、感情を誘導していくスキルに魅了されました。
「これは作曲の営業にも使えそうだ」
そう思ったので、セールスライティングを勉強することにしたのです。
セールスライティング中毒になりました
勉強すればするほどハマっていきました。
行動心理学が楽しすぎて、学んでいくうちに、「音楽よりもセールスライターになりたいなぁ」と思うようになりました。
なぜなら、人に影響を与え、感情を揺さぶり、必要な商品を提供することができるからです。
作曲を始めた理由は、人に影響を与えて感動してもらったり、「この曲のおかげで救われました…」と言ってもらえる人を増やしたいと思ったからでした。
なので、セールスライターも、相手に必要な商品を売ることによって、その人が助かるなら、セールスライターも悪くないんじゃないか、なんて思った訳です。
音楽と同じように、人を感動させて、影響を与えるスキル。
こんな素敵な職業はきっと他にない!
そう思ったんです。
・・・
・・・
ここまでが「建前の理由」
今お話をしたのは、いわゆる「建前の理由」なのですが・・・
実は、これは私が自己紹介のときに用意していた「理由」でした。
もちろん、ウソを言ってる訳ではありません。
でも、自分の中では腑に落ちておらず・・・ウソではないけど本当でもない・・・そんな感じでした。
何かが足りませんでした。
というのも、「なんでその仕事がいいの?」という理由を具体的に答えることができなかったからです。
「心からやりたい理由はなに?」
このような質問に出会うと、言葉が詰まりました。
もちろん、答えなくちゃいけない訳でもないかもしれません。
でも、心から答えれるようなものにしたいとは思いました。
確実に言えるのは、一番最初のモチベーションは「音楽より稼げそうだから」でした。笑
でも、そんなこと言える訳ない、なんて思った私は、建前の理由を言うことにしたのです。
- 「一生使えるスキルだからです」
- 「集客できるスキルだからです」
- 「人を魅了できるスキルだからです」
でも、これらは、なんの答えにはなっていませんでした。
そして、建前はすぐにバレる…
薄っぺらい理由は、心がこもっていないので、「具体的になんでそう思ったの?」という質問に答えることができません。
- なんでそれがいいのか?
- なんでそれが楽しいのか?
- なんでそれが使命だと思ったのか?
何もかもが、「なんとなく」だと、薄っぺらいものになってしまいますし、全然響かないのです。理由は簡単で、説明ができていないからです。
本当に怖いのは、相手が薄っぺらい理由に気付いているのに、それに自分が気付かず、ずっと建前を話してしまうことです。
「そろそろお前さん、本当のこと教えてくれない?」と思われていることに気付けないのです。
バレバレでした。
でも、やっと見つけることができました。
本音
私は子供の時から、とても「かまってちゃん」でした。
小学3年から始めたピアノも、実は、ただ単に家族や友人に「弾ける自分」をアピールしたいからでした。「うわぁ!こんなに弾けるようになったんだねぇ〜!」と言われるのが大好きだったのです。
私のエネルギーは、ドヤ顔で、「ほら!!俺のこの完璧な姿を見てくれ!!」という感じだったのです。昔から一番じゃないと気が済まない・・・そんなエゴの塊でした。
ピアノは自分を表現するための手段。
言い換えると「承認欲求」を満たすための手段。
そして、自分の世界観に浸るための手段。
だったのです。
さらに言えば、私は今までに音楽の「歌詞」や自己啓発の「言葉」によって助けられてきたようなものです。
高橋歩さんの「夢は逃げない、逃げるのはいつも自分だ」という言葉がなければ、今の自分はなかったでしょう。
言葉の力が、人の人生を変えてしまう。
本当に素敵だと思いました。
- 自分を表現することができる仕事。
- 言葉を使う仕事。
- 人に影響を与えることができる仕事。
- 人から見られる仕事。
それを求めている自分がいたのです。
きっとこれは、私が生きている理由。
なぜ、ライティングが大好きだったのか? それが腑に落ちました。
それは、これら全部が含まれていたからだ思います。
文章を考えるのは、私の天職。
そして、それに気付いたのは、1週間前の話。笑
なので、冒頭で最初に聞いた質問。
今なら、一瞬で答えることができます。
「ねぇねぇ、心から本当にやりたいことって何?」
「セールスライティングだよ。」
「なんで、今の仕事に就こうと思ったの?」
「大好きだから。」
なぜ、8割の人が「建前の理由」を話してしまうのか?
とは言っても、建前で話してしまうのは、きっと、私だけではないはずです。
あなたはどうですか?
表面的には綺麗な言葉を使ったりする。
大した理由じゃないけど、大した理由に見せかける。
抽象的な表現をして、聞こえの良い理由に見せかける。
このように、信念や情熱があるように見せかけたり、自分がどう思われるのかに怯えながら、取り繕った理由を言ってしまうと、ずっと苦しいまま前進することになります。
それはまるで、ブレーキを踏みながらアクセルを踏んでいるようなもの。
重たい荷物を抱えながら、マラソンを走っているようなものです。
このようなこと、あなたにもありませんか?
本当の自分ではない姿を見せて、見栄を張ろうとしていませんか?
汚い自分は見せられない。そう思っていませんか?
汚い自分を見せるくらいなら死んだ方がマシだ。なんて思っていませんか?
私はそう思っていました。
でも、自己開示のパワーがこれほど強烈だと知ったのは、とある経営塾で、フルボッコにされてからでした。
最高のひと時でした。
言われなくちゃ気付けないことがたくさんあったからです。
またフルボッコにされにいきたいと思います。
本当にありがとうございます。
是非、あなたも自己開示を試してみてください。
きっと、今までの重い荷物を下ろすことができます。
今田
P.S.
今田が鳥に襲われた話 ↓