From:今田覚
新宿の「喫茶店ルノアール」より。
これは、本当に話すかどうか迷いました。
というのも、いくら自虐ネタでも度が過ぎていると思ったからです。
でも、きっと、こんな体験をする人は他にいないと思うので、思い切って話してみようと思いました。
もしかしたら、これを聞いて「うわッ」「今田キモい」と思われてしまうかもしれません。
ですが、僕はお師匠さまから「思いを分かち合うのは大事だ」という素晴らしい教えをいただいているので、これは実践せずにはいられない・・・
そう思ったのです。
ですが、、、
警告!これから食事、という人は読んでは絶対にいけません
ここからは、気分を害するかもしれないので、良い気分を保ちたい方は見ないことをお勧めします・・・
特に、もうすぐ食事、または現在食事をしている、という人は、今すぐ「戻る」ボタンを押してページを離れてください。
では、話していきます。
誰も経験したことがない漫画のようなシチュエーション
あなたは、次のような人物を見たことはありますか?
現実でも、映画でも、漫画でも構いません。
それは、決して主人公ではなく、重要人物でもありません。
それは、完全なる脇役で、ときには「邪魔者扱い」されてしまうような、いてもいなくても、どちらでもいい。
そんな「脇役」です。
その人物は、たまにしか出てこなくて、ヒーローものの漫画なら、ケンカも弱いし、心の支えになるような人物でもありません。
なぜか、いつも不幸なことばかりが起きて、いわゆる「笑いのネタ」にされるときだけに登場する。そんな人物を、あなたは見たことがあるでしょうか?
その脇役は、よく、次のような出来事が起こるのです。
よくある脇役の出来事
午前5時の朝。
小鳥のさえずりが聞こえる涼しい夏日。
その男は、顔を洗って、歯磨きをして、今日の「やることリスト」を確認しています
準備ができると、7時前には仕事に出かけます。
天気も良いし、雲ひとつありません。
快晴すぎて驚いたくらいです。
「素晴らしい天気だ〜♪」
と思いながら、その男はいい気持ちで歩いていました。
しかし、、、
まさか、その男は、3秒後に次のようなことが起こるとは、思いもしませんでした。
頭上から降ってきたもの
「ぼとッ」
頭の上に、水滴のようなものが落ちたのが分かりました。
「あれ?雨?」
いや、雨ではない。なぜなら、どっからどう見ても快晴だからだ。
その男は上を見渡す。
しかし、水滴が垂れてくるようなものは何もありませんでした。
その代わり、その男の頭上には「電線」がありました。
「え?何が起こったの?」
男は周りを見渡す。
しかし、やはり何もありません。
そして、また頭上を見ると、電線の上に、鳥がいたのです。
まさか!!
その男は、頭に落ちたであろう髪を触りました。
すると、そこにはエグいものが添えられていたのです。
その男の職業はコピーライター。
そのエグいものを、どうやっても「綺麗な言葉」で表すことができませんでした。
いいえ、イライラしていた訳ではありません。
あまりの驚きに、この話をどうやってブログに書けばいいのか?
そればかりを考えていたのです。
「なんで俺ってこんなについてないんだろう・・・」
という気分になった訳でも、取り乱した訳でもありません。
その逆に、その男は、何か閃いたように、歩くスピードが早くなったのです。
何か、素晴らしいアイディアが閃いたようでした。
天から降ってきたアイディア
天から降ってきたものは、幸いなことに、エグいものだけではありませんでした。
アイディアも降ってきたのです。
早くこのアイディアを忘れないように、急いでカフェに入り、頭を洗って、コーヒーを買って席につきます。
その男は突然、鳥の特性をネットで調べたのです。
すると、次のように書かれているサイトを見つけました。
鳥の特性は、フンを出すとき、適当に出しているのではない。
必ずちゃんと「狙い」を定めて出しているのだ。
ということです。
つまり、こういうことでした。
「鳥は何も考えずに、ぶちまけるようなことはしない」
「トイレの場所も決まっているし、いつも大体同じ場所でする」
「しっかりと、的を狙ってターゲティングしている」
ということでした。
しかも、躊躇なく、それが誰であろうと。
鳥が嫌いになった日
さて、、、
「また自虐ネタかよ」「そんな汚い話しないで」「一体、なにが言いたいの?」とあなたは思ったかもしれません。
いや、本当に最悪な思いをしました。正直イラッとしただけでは済みませんでした・・・
あの鳥は、わざわざタイミングを見計らって、人間様が通るのを待っていたワケです。
完全にロックオンをしてきやがったんです。
腹は立ちましたが、「鳥って凄いな」とも思いました。
なぜなら、鳥は、、、
たった一人の狙った獲物を逃さず、ぶれず、ターゲティングがしっかりしている
鳥の凄いところは、ターゲティングをしたら、そのまま目を離さない特性があることです。
なぜなら、鳥だって、狙えば当てることができる。
たった一人の狙った獲物は、逃さず、ブレず、ターゲティングしたままのですから。
つまり、一度決めたターゲットはそのまま狙い続ける。
僕たちは、いつも決めたことがブレブレになって、目標をすぐに変更したり、一度決めたことを諦めてしまいます。
数分後、数時間後、翌日には気持ちが変わってしまい、思いを継続することがなかなかできないのです。目標を決めても、継続することができません。
しかもそれは、ビジネスにおいても同じことが言えるでしょう。
例えば、僕たちは多くのお客さんを集めたいからと言って、ターゲットを決めず(絞らず)幅広い範囲にアピールしてしまうことがよくあります。
実際、多くの整体院は、肩こり、頭痛、腰痛、座骨神経痛、ヘルニア・・・などなど、「全てに対応しています!」「どんな方でも改善します!」と謳っているところがほとんです。
「全部できるって言ってやったぜ」と思いきや、患者さんが全然来なくて苦しくなっているのです。
なぜ、ターゲットを広くするとお客さんが来ないのか?
理由は簡単で、「自分には関係ない」と思ってしまうからです。
例えば、頭痛が激しい患者さんがいて、「何でもできます」という治療院が、近くに5つの店舗があったとします。
しかし、それとは別に、「頭痛専門整体」という治療院が一つだけあるとしたら、あなたはどれに入るでしょうか?
答えは明白。
必ず、人は自分が悩んでいることに対して「何でも屋」ではなく、「専門家」に頼みたくなります。
Facebook広告について知りたければ、「ウェブ集客コンサルタント」より「Facebook専門集客コンサルタント」に頼みたいと思うでしょうし、、、
PPC広告について知りたければ、「ウェブ集客コンサルタント」より「PPC広告専門の集客コンサルタント」に頼みたいと思うはずです。
つまり、ターゲットを広くすればするほど、人は来なくなるので、あの鳥野郎のように、たった一人だけを絞って狙った方が強烈なのです。
ロックオンをしたら、その人だけに当てたメッセージを考えるのです。
ターゲットを絞る。
こんな単純なことが、集客率を上げてくれるのです。
実際、僕も、「セールスライターです!」と謳っているときは、「はぁ?」という反応をされていたのですが、「整体院専門のセールスライターです」と変えた瞬間、お客さんが明確になるので、見込客や紹介を増やすことができました。
そして、それは言葉だけでなく、文章にも同じことが言えます。
つまり、人は、自分だけのメッセージにしか反応しないようにできている。
ということです。
「たった一人」だけに書いた文章は、不思議と具体的で明確に、そして、想像できる文章が書けるようになるので、伝わりやすくできます。
以前にも話したことがありますが、たった一人に絞ることをマーケティング用語で「ペルソナ」と言います。
あなたは、ペルソナが決まっているでしょうか?
たった一人に向けて、メッセージを書いていますか?
まさか、大勢の人にアピールしようとしていませんよね?
今田
P.S.
ペルソナを絞ることと似ていますが、「ポジショニング戦略」というのもあります。
なぜ、競合の真似をしてはいけないのか?
それは下記のページで理解することができるでしょう。
https://konda.red/%E3%82%B3%E3%83%94%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0-%E7%9B%AE%E7%AB%8B%E3%81%A4/