なぜ、あなたが普段言葉にしている内容が目標達成に関わるのか?
なぜ、あなたが普段言葉にしている内容が人生に反映されるのか?
普段、私たちが話している”言葉”が、目標達成や人生にどれだけ影響しているのか、を意識している人は多くありません。あなたは、毎日自分がどんな言葉を話しているのか意識したことはありますか?ある格言があります。
“言葉の中には、生死を決定する力が宿っている”
という格言です
とは言っても、
「たかが言葉(笑)人生に反映される訳ないじゃん(笑)」
と思う人も多いと思います。もちろん、最初は信じることができないかもしれませんが、実は私たちも普段の生活の中でこの“言葉のエネルギー”を使っています。
言葉の習慣が行動と目標達成に関わる理由とは?
誰かといつの間にか口論になり、後になって「なんで口論になったんだろう」と気づく時はありませんか?
何が起こっているのか?というと、人間は自分が考えたことや話したことを“正しいと思いたくなる”傾向があります。一度発した言葉や行動は、どんなことであろうと一貫性を持つために無意識に「そうなろう」と思い、行動してしまうのです。
そして、行動したことは更にそれを正当化しようと脳が働きます。
もう一度冒頭の格言を繰り返します。
“言葉の中には、生死を決定する力が宿っている”
これは本当のことです。言葉に移したことは行動に移しやすくなります。どんなに間違ったことでも、発した言葉を正当化させようと脳が働くからです。
人間は自分が発した言葉の全てが正しいのです。
人間は自分が発した行動の全てが正しいのです。
何も間違っていません。厳密に言うと、“間違っていることでも何もかも正しくする”という思考が働いています。
人は、間違っていると思いながら行動することはできません。例えば、タバコを吸う人の思考回路を考えてみましょう。
タバコを否定する訳ではありませんが、タバコを毎日1箱買って吸っているだけでも、年間にすると莫大な費用になり、健康的にも悪いというのは誰もがご存知だと思います。
しかし、止めることができない人の脳内はどうなっているのか?ということですが、この「事実」を正当化しようと脳が自動的に試行錯誤します。
「費用もかかり健康にも悪い」
この事実に正当化するような事実を考え出します。
でも・・・
「吸っている人はたくさんいる」
「タバコを吸っている人で成功している人もいる」
「吸ってても長生きしている人はいる」
あらゆる理由を探し出し、「費用もかかり健康にも悪い」は薄くなっていくのです。もちろん、ニコチンという物質から「やめたくない」「吸いたい」という気持ちが引き起こされるのもあります。
言葉の習慣と行動の事実
つまり、私たちが話したことは”正しい”と思い込みます。
そして、私たちが行動したことも”正しい”と思い込みます。
もうお分かりになると思いますが、今まで発してきた言葉というのはどれだけ人生に反映してきているかを考えると、恐ろしいパワーを秘めています。
こんな格言もあります。
立派な人間はアイディアについて語る
平凡な人間は物事について語る
つまらない人間は他人について語る
周りを見渡すと、これはよく分かります。他人について不満なことばかり話す人は決して幸せではありません。目標を持っている人からすると不協和音にしか聞こえないのです。
逆に目標達成している人や、成功しているな、という人の話を聞くと、目標を達成するためのアイディアや感謝していること、輝いているような話ばかりが出てきているはずです。
どんな言葉の習慣を身につければいいのか?
言葉の習慣が変われば、行動の習慣も変わってきます。行動の習慣が変われば結果も変わってきます。良い言葉の習慣というのは、「できない」という言葉よりも「できる」という言葉を1日の中でどれだけ多くするのかに掛かってきます。
また、「不可能」という言葉の代わりに「可能」という言葉をどれだけ多くすることができるかに掛かっています。
考え方を変えて、自分の人生に反映される言葉を頭に巡らせ、実際に言葉として発する習慣をつけます。そうすれば自ずから行動も変わってくるはずです。
自分が発した言葉は”正当化”され、行ったことも”正当化”されていきます。
発した言葉が”正当化”され、行ったこと全てが”正当化”されるのであれば、自分の人生に良い形で反映されるポジティブな言葉に置き換えたほうが良いと思いませんか?
NASAやアメリカンエキスプレス、ディズニーなどをクライアントとしてきた有名なプロのコーチングであるリーミルティアは、自分自身の「内なる声」や発した言葉を重要視しています。
なぜなら、自分自身に発した言葉や内なる声は、全て潜在意識という名の脳にプログラミングされているからです。昔も現在もこれからもです。
あたなが今日から始められることは、言葉の習慣を改善しネガティブな話をどれだけ少なくするかに掛かってきます。もちろん、習慣付いていた言葉というのは、中々変えることができないかもしれません。
ポジティブな言葉を習慣化する方法
研究で分かっているのは、人間は新しい考え方を身につけるのに21日間掛かると言われています。同じく、行動の習慣を変えるのも21日間と言われています。
人間は習慣の生き物であって、「習慣」とは「無意識にする行動」のことを言います。つまり、21日間続けることができれば、言葉の習慣化も可能ということです。
最初は少しずつ意識することから始め、最終的には無意識に行動するようになるのです。
今日からは、「できない」という代わりに「できる」という言葉を多く使い、「不可能」と言う代わりに「可能」という言葉を使いましょう。
ネガティブな話をできるだけ少なくし、ポジティブな話でいっぱいにするのです。
自分を否定する言葉を使っていますか?
もし、あなたが自分に対する非難や否定的な言葉を使う習慣があるのであれば、とても危険な行為を行っているのだと学ばなければなりません。その状態では目標達成は難しいでしょう。
なぜなら、こうした自分自身への言葉も全て脳にプログラミングされていくからです。その言葉のプログラミングを毎日続けていたら、その考え方は信念に変わり、最後には事実となってしまいます。
ナイト・ダンロップ博士はこう言っています。
「悪い習慣を直したいと思ったら、まず自分を非難することを止めることを学ばなければいけません。『私はダメな人間だ』とか『私は価値のない人間だ』という判断は、特に有害です」
と言っています。
自分を低く見る習慣が出来上がり、心の中の声がネガティブな言葉で埋め尽くされると、自然と外に発する言葉もネガティブな言葉の習慣になり、それが行動にも変わります。行動というのは挙動不審や仕草、態度など全ての能力に対してです。
まずは、自分自身を信頼することから始めましょう。